残業代はすべて貯金できるような生活
最近の世の中の動きを見ていると、残業はやめようという風潮がますます強まっていることを感じます。
特に経営者を対象とした記事や、経営者目線でのメリットを挙げた記事を読んでいると
- 残業代目当てでダラダラ残ってる社員はいませんか?
- 効率的に仕事をしている社員より、時間をかけて成果をあげている社員を評価していませんか?
などという切り口で書かれているものが多いので、
残業をやめる→残業代を支払わなくてよくなる→企業(経営者)にメリットが!!!
という線路を突っ走って議論が進んでいるような気がする。
もちろん、労働者としても残業が減るのは身体的にも精神的にもありがたいことではあります。
サービス残業がなくなるのも万々歳。
しかし、この議論と一緒に進んでいってほしい(労働者としては進めるべきだと切に思う)残業代がないと手取りめちゃめちゃ減っちゃう現象についてはあまり議論が進んでいないように思うのです。
これから先、多くの企業が残業廃止の方向に進んでいったとしたら、生活に困る人がたくさんでてくるように思います。
私もその中の一人です。
だからと言って、世間の動きはすぐには止められないもの。
だからこそ、残業代がもしなくなっても生活には困らないような生活を普段から送るようにするべきだと感じます。
固定費と生活費、せめて月に5000円位の貯金は、基本給から算出できるような状態にしておかないと、そのうち困るのではないか。
残業が常態化すると、「恒常的な給料」であるかのような錯覚を起こしてしまいます。
残業代と固定給が合計された給料明細でも、
気にしてしまうのは実際の手取りの額であり、残業代だから・・・毎月はもらえないかも、という危機感を覚えなくなってしまう。
でも残業代はこれから先ずっともらえる保証のあるものではありません。
だからこそ、残業代は「頑張った自分がくれた余剰金」だと思ってコツコツと貯金に回していきたい。
この先2、3年の生活を残業代があることを前提にしていても大きな問題にはならないかもしれませんが、
10年、20年先のライフプランまで固定給プラス残業代が絶対に入ってくることを前提として考えていると、痛い目にあっちゃう気がします。
私自身毎月20~30時間の残業を4月からずっと続けているので、
なんとなく手取りが上がっているような感覚に陥っていました。
が、
固定給だけで結婚・出産・子育て・介護が乗り越えられるのか・・・・
と考えると末恐ろしい気持ちになってます(私)
もちろん、固定給は年次を重ねるごとに増やしていく体制をとっている企業がまだまだ多いですし、役職手当などで徐々に上がっていくものです。
しかし、「役職手当付いたら残業代付かなくなって手取り減りましたけどコレナニ?」現象も多発している社会なので、楽観視はしていられません。
だからといっておびえているだけでは事は改善しないので、
- 収入アップの見込める転職
- 副業をはじめる
- 投資をはじめる
などの個人的な動きでカバーしていきたいです。
残業代とボーナスは臨時収入だと思っています。
サラリーマンの醍醐味であり、
絶対にもらえるだろうと思ってしまう節もありますが、
残業代・ボーナス=貯金を増やすためのもの
です。
残業代で収入が増えたと思って生活水準を上げることはしないようにします。