20代の私たちにとって貯金とは
20代、貯金、というワードで検索すると、たくさんの記事が出てきます。
その中には20代は貯金なんかしないで自己投資した方がいい、という記事がたくさん混じっていることに私はある種の悲しさを覚えました。
もちろん、自己投資にお金を使うことを否定するわけではありません。
私も、経験になるものや何かのスキルアップにつながるお金の使い方、趣味にお金を使うことは人生を豊かにする大切なものだと思っています。
しかし安易に「20代の貯金はバカらしい、自己投資の方が大切」と言い切ってしまっても後の保証がある世の中はもうとっくの昔に終わってしまっていると思うのです。
20代である私たちに残された人生の時間は、平均寿命で考えると後60年近くあります。
国の年金制度は崩壊寸前と叫ばれて早数年、
退職金だってどんどん少なくなったり、制度自体をなくしてしまっている企業も多くあります。
私たち若い世代が老後に関する、あるいは子育てに関する不安を大きく抱えている中、
自分の老後や将来もつであろう家庭に私たちが経済的に責任を持てなかったら、
私たちの子供たちとなっていくであろう20年、30年後の若者はもっと苦労をするのではないでしょうか。
20代である私たちが75歳になってようやく年金をもらえる世の中になっていたら、
きっと私たちの子供になる世代は年金をもはやもらえないかもしれません。
そう考えると、計算違いで老後を生きていくためのお金がなくなり、
自分の子供のお世話になることなんてできればしたくない、と強く思います。
少しの工夫や少しの我慢でできる貯金はたくさんあります。
何もかもを我慢して、お金を貯める必要なんてどこにもありません。
でも、毎月5000円でも、1万円でも貯金を続けられれば、仕事を引退する年齢になるときには大きな額になっているのです。
毎月5000円の貯金を40年間欠かさず続けられれば、240万円になります。
毎月1万円の貯金を続けられれば480万円にもなるのです。
投資信託や株でお金を増やそうと思っても、かける時間は長ければ長い方がリスクの低下を見込めます。
例えば老後資金として、2000万円を貯めよう、という記事をたくさん見ます。
これを今から始めて、仮に40年間で貯めようとすると毎月約4万円の貯金で達成することができます。
でも50代になってから、10年間で貯めようとすると毎月約16万円を貯めなければならないのです。
極端な話ですが、それだけ貯金というものは時間が物を言うものです。
20代で、元気で、自分の面倒だけを見ていればいい私は、
将来の私と私の周りにいる人のために少しだけ今我慢しようと思っています。
それは、自炊する手間であったり、ちょっとだけほしいと思っても買わないようにする我慢であったり、小さな努力です。
自分にとって絶対的に大きな価値がある、と思うもの以外に使うお金をできるだけ減らして生きていく工夫をすることで、私は未来の私と私の家族の生活を守るためのお金を確保しようと思います。
毎月5000円でも、1万円でも、いいので、
私のブログを読んでくれた同年代の方々が将来のための貯金に興味を持って頂けると嬉しいな、と思います。
もちろん自己投資も大事だし、お金には使い時ってものがあるけど、
毎日の小さい工夫、一緒にやっていこうよ!というお誘いでした。